高知を代表するドラムンベースパーティー「RESOUND」を率いるDJ/オーガナイザー、mo'tzu。盟友Phaedraと共に地元シーンの牽引役として大きな役割を果たしてきた。9月1日に迫った次回のパーティーを前に、高知ドラムンベースシーンの過去、現在、未来について聞いてみた。
2007/07/31
INTERVIEW
--音楽的なルーツについて教えて下さい。
 基本的に音楽は昔から好きだったのですが、本格的にハマったのが高校生の時で、HIP-HOP、REGGAEからヘビメタまで何でも聴いてましたね。特にベースを弾き始めた頃は、ニルヴァーナやブランキーなんかが当時全盛期だったこともあり、パンクやロカビリーにどっぷりハマってました。
 大学に入ってからは横浜の老舗ジャズバーでバーテンダーをしてたこともあって、ジャミロクワイやジミヘンのコピーをしつつジャズ研の人達とジャムセッションをして遊んでました。ギターがブルースでドラムがジャズ、自分がロカビリーのコード進行やってみたり、「いつの間にか2時間経ってるよ!」みたいな感じで(笑)
 
 --ドラムンベースとの出会いはいつ、どんなふうに?
 これも大学の頃なんですが、当時はフェードラが今のSOIL PIMP SESSIONSのトランペットの人たちとイベントをやってて、フェードラに誘われて行った六本木のクラブイベントで、生楽器とドラムンベースのセッションを見て鳥肌が立ったのが出会い…だと思います。それからは新宿でSPAZMさんのイベント行ったりしてドラムンベースの世界にどんどん引き込まれていき、フェードに会うたびに「ミックステープくれ」って言ってました(笑)
 
--特に影響を受けたDJ/producerはいますか?
 学生時代に好きだったのはロニサイズやLTJブケムだったんですが、DJとして影響を受けたのはやっぱりDJ MARKYですね。(勿論GANJA CRUEの面々も凄いと思うんですが、あの「黒い」音は自分には絶対出せないです)
 自分がレコードを回す時は、総花的にならないように幅広く色んなスタイルの音で楽しんでもらいたいのですが、その点DJ MARKYはサイバーな曲もリキッドな曲もGROOVEがしっかりしてて、正に自分の理想とするDJですね。
 
 --高知におけるドラムンベース黎明期について教えてください。
 今から3〜4年くらい前ですが、その当時はゴールドビルの「KLUB PRAYER」という最高に音の良いクラブがあって、そこのオーナーの西さんがとても良くしてくれて、お客さんは毎回20〜30人くらいだったけど、3ヶ月に1回くらいのペースでイベントを開催することができました。それ以外は半年に1回くらいひろめ市場で夜間イベントがあって、大阪のHIROSIさんが回しに来てて、いつもお客さんで踊りに行ってました。
 
 --これまで高知で活動してきて手応えはどのように感じていますか?
 以前ほどアングラ感もなくなって、お客さんの反応も良くなったんじゃないかと思います。「キレイめのハウスやHIP-HOPも良いけど、たまにはタテノリも悪くない」って思いだしてくれたのかもしれないですね(笑)
 
 --毎回とても丁寧なパーティー作りをされていると思います。オーガナイズにあたりどのようなことを心がけていますか?
 本業がオフィシャルなイベントのプロデュースやディレクションというせいもありますが、イベント全体の展開を一番大事にしています。 DJが各々お客さんに伝えることも勿論大事だけど、参加したDJ全員でその夜の展開を作ることでお客さんをロックし続けることが一番肝心じゃないかと思います。これって当たり前のことかもしれないですが、今のクラブでのドラムンベースは車で例えると正に「アメ車」そのもので、やたらトルクはあるけどコントロールが難しいから特に心がけなきゃいけない点ですね。
 音に関しては他のジャンルに比べてスネアの数が圧倒的に多いので、お客さんが踊っててしんどくならないように音作りやスピーカー位置には特に気を遣いますね。目の前にワイドレンジがどっしり腰を据えておかまいなしで爆音を鳴らし続けてたら聴いてる側も辛いですから。
 
 --9.1にRESOUND5thを控えていますが、今回の見どころは?
 今回は広島からDJ SEDとALI MC、松山からはDJ YOSHIHARUがゲストで来て下さることになったので、高知のフェードラ&JUN、そしてsi-rutuのオーナーKAT3が「右手で握手しながら左手で殴り合う」ような、まさに「広島・松山vs高知」のバトル的展開ですね。SEDのラガジャングル中心のセレクトとALI MCのフロウ、それに対してドラムンベース黎明期からのキャリアを誇り、常にRESOUNDのメインを張ってきたフェードラ、スクラッチDJのJUNと高知を代表するMC KAT3がどんなフロアアクトをするか、是非皆さん楽しみにしていて下さい。
 
 --今後に向けた課題や目標について教えて下さい。
 とりあえず今回のイベントを無事終わらせるので頭がいっぱいですが、今後は大阪や東京からもっと色んなDJさんに来ていただいて、色んなドラムンベースを皆さんに知ってもらえたらと思います。で、最終的にはMARKYなんかが来てフロアがパンパンになっててみんながロックされてる光景を高知で見ることが目標ですね。
 課題は…DJがだいぶ高年齢化してるので、若手を発掘することでしょうかw(ほぼ全員既婚者なので…)
 
 --最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。
  今回は必ず皆さんが満足するイベントになると思うので、ドラムンベースを好きな人もそうでない人も是非遊びに来てください!
 
 --ありがとうございました。これからも高知のシーンを盛り上げていって下さい!
聞き手 SH
 
(RESOUND)
mo’tzu